こんにちは。
フリーアナウンサーの白石理央です。
最近、アナウンサー試験の書類に使う写真は、どのようなものがいいのかという質問をよく受けます。
アナウンサー写真において、写真はかなり重要!
これは、声を大にして言いたいです。
キー局・準キー局のアナウンサー試験は、特に、写真が大事!
しかも、テレビ局によって、4枚~7枚ほどの写真を要求されます。
普通に生活していると、
ひとりで写っていて、しかもピンボケなどもしてなくて、いい表情で魅力がわかる写真なんて、そうそうないと思いませんか?
つまり、アナウンサー試験の第一歩は、写真を撮るところから始まっています!
よく相談されるのが、
「この中でいいと思う写真を選んでほしいです。」という、内容。
100枚くらいのたくさんの写真を持ってくる子や、選び抜かれた10枚ほどを持ってくる子など、タイプは様々です。
大手のアナウンススクールだったら、
「んー、これとこれと、こっちよりはこっちの方がいいかなー?!」って一緒に選んでくれると思います。
でも、実際に相談に来てくれた子に、わたしが出した答えは、
「んーーーーそうねーーーー、この中から選ぶの?
んーーーー、んーーーーーーー、(写真を次々見る・・・2、3回リピート)
んーーー、ダメだねーーー、いい写真ないね!!!まだESの締め切りまで時間あるんだから、撮りなおしたら???」でした。
その子は、びっくりした表情で、
「アナウンススクールでは、これがいいと思うって言われたんですけど」と、選ばれた写真を「テーマ」に合わせて、置いてくれました。
あ!!!「テーマ」というのは、「こういうあなたを見せてください」と、設定されているものです。
テーマがあるテレビ局もありますし、ないテレビ局もあります。
全身と上半身の2枚は、必須のところが多いです。
例えば、去年の日テレさんは、
①真面目な1枚
②思いっきりの笑顔
③日常がわかる写真
④全身写真 の指定がありました。
(ごめんなさい。ちゃんとしたテーマを書き留めていませんでした。
でも、相談を受けた子とのLINEやりとりを遡ると、こう書いていました。)
並べて見せてくれた写真は、じっくりと時間をかけて見ると、それぞれ微妙な変化はありますが、ぱっと見ると、どれもほとんど同じ表情。
正直、印象には残りません。
しかも、実は、自分がいいと思う自分の顔と、他人がいいと思う顔って、微妙に違うんですよね。
そのあたりも、アナウンサー試験の写真選びにおいては重要になってきます。
しっかり、自分と向き合って、分析をすることが、まず大事です。
妥協して出すか撮りなおすかは自分次第
「うん、どれも、まあまあ良いとは思うよ。〇〇さんが、それでいいと思うなら、それで出せばいいんじゃない?
でも、落ちると思うよ?!」
わたしは、ハッキリ言います。
だって、その子のためにならないもん!!!
たった1回のキー局・準キー局の試験。
夢を叶えたいなら、できることをすべて、全力で取り組むべきだと思います。
それで落ちたら後悔しないでしょ?
準備不足で、大学3年生の時は、キー局書類落ち。
諦められず、大学4年生でもう一度受けなおした強者も何人も知っています。
やっぱり、自分で「これだけやったんだから、たとえ落ちたとしても悔いはない!」そう思えるくらい全力で取り組むのが大事だと、私は思います。
目の前で、アナウンサーになりたいという夢を語ってくれるときのキラキラした表情を見ていると、お世辞なんか言えない。
もちろん、写真を否定するときは、少し心がキュンってなります。
でも、本当に、その子のためを思うと、多少辛口になったとしても、アドバイスをしようと思うのです。
だから、辛口アドバイスを求める人は、ぜひ来て下さい 笑
良い写真は、良いと、もちろん褒めます!!!
何千枚と届くエントリーシート。
その中から、キラリと光る何かを伝えましょう。
写真選考だけではなく、動画審査も追加
最近は、1人1台のスマートフォン時代になっているため、
わたしの時代にはなかった動画審査が追加されたテレビ局もあります。
受験生が、SNSに慣れている世代とは言え、自己PR動画を撮るのは、一苦労だと思います。
きっと、私が大学生だったら、おどおど、パニック!!!
ちなみに、
去年の日テレさんの動画テーマは「誰にも負けないこと」でした。
さあ、どうやって撮影しましょうか?
動画についても語ったら長くなりそうなので、後日にします。
次回は、もう少し具体的に、エントリーシートの写真の撮り方・選び方について、書きたいと思います。
白石理央