こんばんは。
フリーアナウンサーの白石理央です。
今日は、ある人と話をしたのですが、クセの強い話し方だったので、いろいろと思い出したことがあります。
初めて就職したNHK鳥取時代の話です。
大ベテランの男性アナウンサーにプロ意識を学ぶ
わたしの当時の上司は、定年の近い(今はもうご退職されています)大・大・大ベテランのアナウンサーでした。
初めての研修では、「まだ原稿を読むレベルではない」と、ニュース原稿を読ませてくれませんでした。
新人時代は、本当に、何度も何度も、怒られました。
でも、その分、たくさんのことを吸収させてもらいました。
今のわたしがいるのは、その人のおかげ。
心からそう思えます。
研修でなくても、普段の会話がトレーニングそのものでした。
毎日、会話のワナにはまる新人時代
普段の何気ない会話です。
会社の同僚や上司とも、朝の挨拶をしたあとや休憩のときなどに、世間話しますよね?
例えば・・・
昨日、話題になったプロ野球のホームランの話だとすると・・・。。
上司「昨日のスポーツニュース見た?あの@@選手のホームランは、すごかったよな?豪快だったな~。」
わたし「見ました!!!すごいかっこよかったです。」
上司「・・・・・・・・・・・!!!(ピキーン)
そして、ジロリ・・・と大きな目でにらまれる・・・
わたしの心の声(あーーーーーーーーーー時間よ戻れ!)
上司「すごいかっこよかった????そんな日本語はない!!」
となって、会話終了。(閉店ガラガラ・・・状態です。
わたし「失礼しました! すごく、かっこよかったです!」
言い直したところで・・・会話は続けてもらえず、去っていく。
というか、もうすでに背中に向かって、声をかけている状況。
こんな日常。
最初の頃は、ほぼ毎日といっても過言でもなかったです。
今、書いていても、当時のことを思い出して震えます。
でも、だからこそ、毎回、緊張感をもって、
日本語に気を付けながら会話をするようになるんですね!!!
人って。
だって、言いたいこと、伝えたいことがあるのに、
正しい日本語でないと、聞いてくれないんですもんー。
ちなみに、今はブログなので、かなりくずした日本語で書いている部分もあります。
それに、あえて、文語ではなくて、話し言葉で書く方が、実際に会話をしているように感じるので、メッセージをそのまま受け取りやすいかなと思って・・・。
上司「そんなこと、ただの言い訳だ!!!」 と一蹴されそうですが・・・。
退職後の再会でも、緊張感のある会話
実は、1年ほど前、
当時の先輩アナウンサーの結婚式で、その上司とお会いする機会がありました。
姿が見えたときは、緊張しましたが、
「頑張ってるみたいだな」とお褒めの言葉を頂き、ちょっと安心しました。
まだまだ、頑張ろう!とモチベーションも上がりました。
なかなか、日常で緊張感をもって話す機会はないかもしれませんが、普段の自分が使っている汚い言葉や若者言葉・・・
実は、たくさん潜んでいるんですよ。
気づいていないだけで。
アナウンサー志望の子に、よく注意するのは、
@@@@しちゃったんですけど → @@してしまったんですけど
@@@のやつなんですが → @@@のことなんですが
@@@のメンバーで (メンバーのアクセント)
やばい、まじ。 も日常で使っていると面接に出てしまいます。
特に、2番目に書いた「@@@のやつ」は、無意識で使っていますが、きれいな日本語ではありません。
乱暴な言葉です。
接客業の方でも、使っている場面によく遭遇します。
そのたびに、残念だなと思ってしまいます。
言葉や話し方は、一日では直せません。
日々の積み重ねが、とっっっっても大事です!
↑ 上司「こんな日本語は、ない!!!!!!!」
丁寧すぎず、気持ちを込めて情報をお届けします。
お付き合いください。
今日も、読んでくださってありがとうございます。
おやすみなさい。
白石理央